退職は計画的に立つ鳥跡を濁さず
新しい会社に移るためには、いまの会社を辞めなければなりません。どんな理由で今の会社を辞めるのかは人それぞれですが、最後別れるときくらいは円満に退職したいですよね。今回は退職の手続きについて概観します。
最初に、退職の意思を会社側に伝えなければなりません。直属の上司に退職の話を切り出すわけですが、この際に注意すべきことが何点かあります。まず、会社の悪口を言わないこと。「この会社より給料の高いところに転職します」「人間関係がうまくいかなかったので辞めます」といった話はせず、無難に「家族の都合で…」と言っておきましょう。それから、転職先の企業の名前をバラしてしまうのも避けましょう。上司とよほど仲が良ければ別かもしれませんが、そうでなければ「まだ決まっていません」とごまかしておきましょう。
場合によっては、会社側から引き止められる可能性もあります。「労働条件を改善するから残ってくれ…」なんて言われるかもしれません。ここであなたがどうするかはあなた次第ですが、すでに転職先が決まっているのであれば、丁寧にお断りするのが良いでしょう。
上司の了承を得たら、次は退職日を決めましょう。あなたとしては出来る限り早く辞めたいかもしれませんが、仕事の引き継ぎや得意先への訪問など後処理があるので、会社側と良く相談したうえで決定しましょう。退職日が決まったら、その2週間前までに退職願を提出しなければなりません。形式的なものではありますが、文書で退職の意思を表す大事な作業です。忘れないようにしましょう。
その次にやるべきことは仕事の引き継ぎです。自分がおこなっていた仕事を同僚や後輩に引き継いでもらいましょう。自分がどんな仕事をしていたか、顧客リスト・得意先、現在進行中のプロジェクトなどを確実に伝えましょう。口頭だけでなく、書類を作ってまとめておくと、間違いが減ります。
自分がお世話になった相手に挨拶をするのも忘れてはいけません。メールやはがきで退職を伝えてもよいですし、特に関係性の深かった相手であれば直接訪問して挨拶するのもアリでしょう。ひょっとすると新しい企業に移ってからも関係を持つかもしれませんので、丁寧にあいさつしておくと良いでしょう。
いよいよ退職日を迎えました。今までお世話になった会社へ感謝の気持ちを忘れずに、新たな道へと歩みを進めましょう。